聖観世音菩薩(秘仏)


唐土肇澄津師の作と伝えられ、九層の蓮台上にまします座像。
古来秘仏として33年毎に開扉御供養することになっています。
往昔より霊験あらたかにして数多くの人々が御利益を蒙っています。

<本尊聖観音伝説>
その昔、豊後の国に小五郎という心優しく健康で利口な信心深い 若者がいました。伊予の国に渡り、いつの日か観音菩薩の尊像を得んと 夢見、木炭焼きに励んでいました。この頃、都のある姫君が「汝の夫となる 者は伊予の国の炭焼き、小五郎」という夢のお告げを受け伊予へ赴き、 小五郎と夫婦になり、持参した黄金を差し出しました。小五郎はこの黄金に よって唐の肇澄から尊像三体を迎え、筏三つに乗せ「縁のある地へ」 と願いを込め海に流しました。そのうちの一つが流れ着いたのが 生口島瀬戸田の桜が浜でした。島の人が潮音山の頂きに奉って拝祈念 すると霊験あらたかで信仰が広まりました。



[前へ]

[次へ]



Copyright (C) 2002 koujouji All rights reserved.